4月30日(金)「白髪三千丈の国の人達」

中国人で、金融、投資関係の仕事に従事する人達と話をする機会があった。2年前のオーストラリア・ドル暴落の話題になった時、1人の中国人が、このような趣旨の事を言った。「オーストラリアは、国が小さいから、大国やファンド・グループのおもちゃにされたりする、、、」。この発言を聞いて、ちょっと驚いた。豪州は、大陸というぐらいだから、勿論面積は大きい。人口も2-3千万は、いるはずだ。資源国家だし、教育水準も高いと聞く。経済的にも安定してるはずだ、、、。彼らの、国が小さいは、人の数が少ない、ということを指してると思う。確かに、中国14億からすれば、2-3千万は少ないだろう。広い中国からしてみれば、オーストラリアと言えども、小さいんだろう。彼らの発言は、オーストラリアをけなしたり、悪気のあるものではなかった。ただ、中国人の考えの根本にあるものに、触れたような気がした。いい経験だった。

中華思想というのは、古い世代だけかと思っていたが、そうではないようだ。多様化の時代でも、根幹にある考えは、受け継がれていくのだろう。



4月29日(木)「陣取り合戦」

尖沙咀・ネーザン道、シティ・バンク対面のワトソンは、お店も大きく、目立つ作りなので、場所の説明をする際の、目印としてよく使わせてもらっていた。先日、通りを歩いていると、そのワトソンが、地場の宝石店に変わっていた、、、。どのような経緯で、こうなったのだろう。ワトソンとこの宝石店、同じグループとか、家賃のあまりの上昇にワトソンが移転を考えたとか。(ただ、長江実業グループの優良会社ワトソンが、資金的な面でそこを出るとは、考えにくいが。)この宝石店、通りを隔てた対面にもお店がある。多分、ネーザン道の主要なところを、押さえにかかってるんだろう。でも、これらの宝石店、一体、どれぐらいものが売れて、どれぐらいの収益があるのだろう。1度、聞いてみたいものだ。

以前、日本の都市銀行が合併を繰り返した時に、近距離に同じ銀行が何店舗もある、という時期があった。今の香港の宝石店が、まさに同じような状況だ。店舗が多いと、何がしかの相乗効果、あるのだろうか?



4月28日(水)「香港VSシンガ、投資比較」

香港とシンガポールというと、常に比較されるライバル同士だ。この香港とシンガポールの、投資環境比較の資料、見比べてみた、、、。税制面でいくと、法人税、個人所得税、シンガポールの税率が下がってきてるが、まだ香港の方が低い。配偶者控除額も香港が高い。シンガポールが優れているのは、資産所得税、これは香港より低い。後は、香港にはない優遇税制だろう。国際統括本部、国際海運など優遇されるが、何と言っても魅力は、パイオニアの15年間免税。技術を持つところは、シンガポールがおすすめだ。また、運営経費でみると、事務所賃料、社宅賃料唐は、香港が割高。ただ、通信、光熱費、水道代は、シンガポールがかかる。水道代は、特に高いようだ。お酒類も、無税の香港に比べて70%の関税かかる、シンガポールは割高だ、、、。こうしてみると、運営コストがよりかかるが、税務上のメリットがあるのが香港、技術、開発面で優れた企業に特典を与えるのが、シンガポールだ。でも、数字を見比べてみること、本当に面白い。

数字を見比べてみただけでも、香港のシンプルさは際立っている。香港行政府の目指す「小さな政府」、方向性がはっきりしてて、わかりやすい。



4月27日(火)「建物の気」

インベスターのK氏と、シェラトンでコーヒーを飲んだ。外を眺めていたK氏が、「インターコンチも何か寂れましたねー。建物に気が感じられない」、このようにつぶやいた。ここでのK氏の「気」は、<元気の気、勢い>の意だと思うが、面白い表現だ、、、。そう言われて眺めてみると、確かに、インターコンチ、ニューワールド、以前に比べて元気がないように感じる。考えられる点としては、行きにくくなったということだろうか。尖沙咀地区の地下鉄工事の影響で、以前は簡単に渡れたインターコンチ側とシェラトン側が、地下に潜って行かなくてはならなくなった。ちょっとした事だけど、これが理由だと思う。たかだか、1-2分の事だが、地下を通ってインターコンチまでいく事、結構面倒に思う。人間の心理とは、難しいものだ。

もしこれが、中途半端に行きにくいのではなく、たどり着くのが大変、ということになれば、いい売り物になると思う。行き易いか、ものすごく行き着きにくい、このへんがいいんだろう。



4月26日(月)「バーガーとお粥」

香港空港のバーガーキング前は、待ちあわせ場所として最適だ。先日も、待ちあわせで使わせてもらったが、早めに着いたので中をのぞいてみた。すると、いくつかの発見がある。バーガーキングは、マックに比べて高めの料金設定だが、朝食セットとしてかなり割安なものを出している。景気の悪い時代、客の目も厳しいのだろう。あと、どうみても中国大陸の年配の団体が、ぞろぞろ入ってくる。ハンバーガーの朝食でいいのかなーと、よく見てみると、バーガーキングの真横の部分にお粥コーナーが出来ている、、、。バーガーキングが、場所だけまた貸ししてるのか、自社でお粥も提供してるのか、詳しい事はわからない。が、これって面白い。目先の利益に走っているとも言えなくもないが、時代を良く見ているとも言える。ハンバーガーとお粥、組み合わせは突飛だが、間違いなく収益はあがるだろう。ハンバーガーを食べながら、中国人の食文化を観察する、これも乙なものだろう。バーガーキングの選択、間違えてないと思う。

これからの時代、いかに常識を打ち破るか、これがポイントのような気がする。既存概念への固執、これが最大の敵だ。



4月25日(日)「暗唱」

小学生の息子が、暗唱を繰り返している。ジュリアス・シーザーについて書かれた文章の暗記を、学校から課題で出されたようだ、、、。そう言えば、ものを暗記、暗唱する機会、めっきり少なくなった。と言うより、最近では、ほとんど記憶にない。今は、情報の溢れる時代、暗記、暗唱するより、いかに情報を活用するか、ここに重きが置かれていると思う。ただ、一生懸命な息子の姿を見ながら、暗唱もいいなあー、と思う。多分、息子は、2-30年後も、この文章覚えていると思うし、歴史への興味もわいてくるようだ、、、。息子の質問に答えられるように、歴史の本、読み返してみよう。

ラテン語で、「来た、見た、勝った」は、<VENI VIDI VICI.>「ブルータス、お前もか」は、<ET TU BRUTE! > らしい。文筆家シーザーの表現は、簡潔明瞭でいい。



4月24日(土)「貿易収支について」

知人から、「貿易収支」について、面白い話を聞いた。通常、貿易収支というと、財の貿易についての収支だが、これ以外にも、「サービス貿易」というものがある、という考え方だ、、、。例えば、大消費国のアメリカは、貿易収支は大赤字だが、サービス貿易は黒字らしい。現在アメリカには、50万人強の留学生がいると言われているが、彼らがアメリカに持ち込んでいる金額が、一人当たり15000US~20000USとすると、75億ドル~100億ドルの外貨収入がある、こうしたものをサービス貿易収入というらしい。厄介な事に、このようなサービス貿易収支は、統計には表れないらしい。知人に言わせると、財の貿易とサービス貿易を合わせれば、アメリカは貿易黒字国になる、、、。でも、これって面白い話だ。大輸出国の中国は、商品貿易は大きな黒字だが、中国人は世界中に進出しているので、サービス貿易は赤字のはずだ。富は、バランスよく流通するように、なってるんだろう。

統計上の数字も、どこの部分を切り取るかで、大きく変わる。いい勉強になった。



4月23日(金)「学習能力」

うちで飼ってるいたずらネコのパフィーが、WiiとTVを接続しているセンサーを噛み千切った。Wiiで遊ぶことを楽しみにしている息子は、かんかんに怒ったが、どうにもならない、、、。新しいセンサーを購入する前に、息子に宿題を出した。どうすれば、同じ失敗起こらないか。すると、いろいろ出てくる。Wiiを使わない時は、センサーを引き出しの中に保管する、の普通の答えから、「おり」を買って、遊んでる間は、パフィーをおりの中に入れるとか、遊び道具をいっぱいあたえて、センサーに近づかせないとか、傑作は、パフィーの嫌いなみかんを、センサーの周りにいっぱい置くとか、、、。さすが子供だ、発想が柔軟だ。今度、考えが詰まったら、息子に聞いてみよう。いいヒントがもらえそうな気がする。

同じ失敗を何度も繰り返すと、無能扱いされる。「学習能力」は、とても大事な能力だと思う。

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噛み千切られた「センサー」。



4月22日(木)「新規事業について」

この前読んだ本に、面白いことが書いてあった。新規事業の形態は、大まかに4つに分けられると。その4つとは、①新しい商品を、新しい顧客に提供。②新しい商品を、既存顧客に提供。③今ある商品を、新しい顧客に提供。④今ある商品の中身を変え、既存客に提供、、、。こうして見ると、かなりすっきりする。この中で一番大変なのは、①。②も、結構面倒だろう。面白いのは、③と④。商品の新しい使い方をうまく伝えれば、③も面白いだろう。ただ、新しい客層を見つける面倒さがある。一番の狙い目は、④だろう。既存客への提供なので、新しい客層を見つける面倒はない。商品の趣向を変えながらグレードを上げ、既存客に満足してもらえば、個々の客単価を上げることができる。これが一番手っ取り早そうだ。やはり、商売は、いかに顧客に喜んでもらえるか、、、すべてはここに辿りつくんだろう。

この本に、「滅びつつある事業は狙い目」とも書いてあった。「本業のすぐそばに、儲けの種は隠されている」、とも。大分、頭が整理できた。



4月21日(水)「優秀人材入境計画」

ショパン・コンクールは、大作曲家ショパンを記念しての、5年の1度のピアノ演奏のコンクールだ。ポリーニ、アルゲリッチら、その優勝者は、錚錚たるメンバーで、世界で最も権威のあるピアノ・コンクールの一つだ。その2000年のショパン・コンクールで優勝したのが、中国・重慶生まれのYUNDI LI(李雲迪)。若干18歳での優勝、10年たった今は、世界でも屈指のショパン弾きのようだ、、、。香港行政府が行っている、「優秀人材入境計画」というのがある。技能、才能を持った人に、香港居住を許可する、というものだが、その記念すべき第1号が、このユンディ・リーらしい。さすがに、これぐらいの大物になると、許可も簡単にでるだろう。ところで、この「優秀人材入境計画」、対象は中国人だけでもなく、外国人にも門戸を開放している。日本人で、許可を取った人、どれくらいいるんだろうか?今度、入管のプロに聞いてみよう。

今年は、ショパンの生誕200年、世界中でショパンの作品が演奏されている。香港フィルとユンディ・リーのショパンの協奏曲も2月に演奏された。が、料金が香港フィルの他の演奏会に比べて、かなり高い。ユンディのギャラが、高いんだろう。



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