5月31日(金)「植民地政策」

セイシェル人の知人は、流暢な英語を話す。が、時々、「イエス」と言う代わりに「ウィ」と言う。これ無意識に出る相槌だが、セイシェルのクレオール語とフランス語、かなり似てるようだ、、、。セーシェルやモーリシャスは、フランスの影響が強い。言葉もフランス語に似てるし、フランス系のホテルも多い。クレオール料理も、フランス料理に似た感じらしいし、フランス人観光客が一番目立つ。モーリシャスでは、フランス人だけ、ノービザで入れる。これだけ影響の強いフランスだが、ちょっと不思議に思うのは、フランス系の銀行がほとんど入ってない事。これらの場所で、バークレーや、HSBC、スタンダードチャーターなども入っている英国に比べて、フランス系の銀行は殆ど見かけない。と言う事は、現地で稼いだお金を本国に持ち返ってない、という事だろうか、、。ここだけ見れば、文化的な影響を与えるフランスに対して、経済インフラを整え、本国にもその恩恵をもたらす(であろう)英国。その植民地政策を比べてみるのも、面白い。

ところで、フランス系の銀行と言ったら、BNPパリバぐらいしか浮かばない。数は多いのだろうか。



5月30日(木)「こだわりのコーヒー」

広東省で喫茶店ビジネスを展開する先輩の店に、遊びに行った。ところで、この先輩の「こだわり」、半端じゃない。どんなこだわりかと言ったら、美味しいコーヒーを客に飲んでもらう事だ、、、。まず、客の好みを聞いて、3種類の試飲のコーヒーを出す。その後、客の感想を聞いた後、その客専用のブレンドコーヒーを作る。「苦味が少なくて、甘みのあるコーヒー」を希望したら、プエルトリコ産のコーヒー2/3と雲南省産のコーヒー1/3のブレンドになった。プエルトリコ産で苦味を和らげ、雲南産で甘みを出すようだ。ところで、こだわるのは味だけかと思ったら、そうではない。この先輩、飲み方に対してもうるさい。まず、ストレートで、コーヒーの苦味を味わう。次に、ミルクを入れ、まろやかになった酸味を味わうとか。最後に、シュガーを入れて、砂糖の交ざった甘味も味わう。これ、最初が70度、次が60度、最後が50度がベストとかで、コーヒーが出てから、15分位で飲み終わるのがいいようだ、、。たまには、襟を正してコーヒーを飲むのもいい。

ところで、この先輩、客専用の「コーヒーカルテ」を作っている。こだわりもここまで来ると、すごい。

カップにもこだわる先輩。いろんなカップが置いてある。



5月29日(水)「対岸の火事」

台湾の知人と会ったら、のっけから「今の台湾フィリピン問題をどう思う?」と聞かれた。恥ずかしながら、この台湾フイリピン問題、全く知らなかった。その旨話すと、怪訝な顔をされた、、、。この2週間、台湾では、この話題で持ちきりのようだ。何でも、5月中旬、台湾漁船がフィリピンの警備船の襲撃を受け、1人が死亡。この件について、謝罪と賠償を求める台湾に対して、アキノフィリピン大統領は、個人としての遺憾の意を表したのみとか。これに激怒した台湾側は、フィリピン人の滞在ビザ拒否などの経済措置を打ち出しているとか。ところで、5月中旬というと、セイシェル、アブダビにいた時期。アブダビでは、毎晩アルジャジーラのニュースを見ていた。また、こちらに戻ってからも、日本のニュースも見てたが、この台湾フィリピン問題、頭に飛び込んでこなかった。これ、ニュースは報道されたけど、自分の頭に入らなかっただけなのか、それとも、ニュース自体が報道されなかったのか、、。いずれにしろ、いい勉強になった。

こういった国際問題が起こってババを引くのは、いつも一般市民。滞在ビザ延長を拒否されるフィリピン人メイドや、その雇用家庭も、困るだろう。



5月28日(火)「マルチ・タスキング」

先日、知人が経営する工場を見せてもらった。この工場、効率よく回っていると思ったが、この知人からすれば、まだまだ。機械についてる工員の、20−30秒弱の待ち時間、ここに他の工程を入れる事で、更なる効率化を図ろうとしているとか。「そうでもしないと、セットメーカーからの厳しい値下げ要求に応えられない」と、この経営者言っていた、、、。最近、地下鉄の構内で、歩く速度が極端に遅い人を見かける。よく見ると、歩きながら、メイルを打っている。この人達、寸暇を惜しむ程の忙しい人達かと思ったら、(外目には)そのようには見えない。ところで、同時に複数の事を行う事を、「マルチタスキング(multi tasking)」と言うようだ。先の工場経営者も、歩きながらメイルを打つ人も、共にマルチタスキングを実践している。が、この二つ、結構違う。まず、工場経営者のマルチタスキングは、やらなければ生き残れない、切羽詰まったもの。一方、歩きながらのメイルは、不効率このうえないものと思うのだが、、。マルチタスキングにも、いろいろある。

以前、時間がもったいないと、歯磨きしながら新聞を読む、知人がいた。本人は、時間の有効活用のつもりでいたが、時間の無駄遣いにも見えた。どんなものだろう。



5月27日(月)「取組の決め方」

日本人力士の優勝が期待された、大相撲5月場所だったが、優勝は白鵬。稀勢の里は、今一歩及ばなかった、、、。稀勢の里の優勝もあるのではと、久々に大相撲中継を見た。が、星1つの差で追う稀勢の里が、琴奨菊に負けた事で、あっさり白鵬の優勝が決まった。ところで、不思議に思ったのは、この取組編成。普通なら、千秋楽は、東の正大関の稀勢の里と、西の正大関鶴竜の一番。実際、鶴竜も、途中まで優勝争いに絡んでおり、千秋楽にこの一番を持ってきた方が、より面白さもあったはず。しかし、この稀勢の里VS鶴竜は13日に組まれ、ここで敗れた鶴竜は脱落した。この、稀勢の里と鶴竜戦が千秋楽でなく13日に組まれたのは、白鵬と争う稀勢の里にとって、同じモンゴル勢の援護襲撃があると困ると思ったからなのか、稀勢の里と琴奨菊のライバル対決を千秋楽に持ってきた方が盛り上がると思ったからなのか。いずれにしろ、琴奨菊に一方的に押し出され、稀勢の里の優勝はなくなったが、、。取組編成で、審判部の思惑を考えるのも面白い。

ところで、限界説の出てた白鵬だが、完全復活したようだ。暫くは、白鵬の天下が続くのだろう。



5月26日(日)「猫に聞いてみたい事」

たまたま、村上春樹の本を読んでたら、「猫と話が出来る」人間が出てきた。この話を読みながら、「猫と話が出来れば、どんなにいいだろうー」と思った、、、。パフィーという名前の猫を飼っているが、このパフィーと話が出来れば、聞いてみたいことがたくさんある。まず、「何でそんなに気分屋なの?」。腹が減った時や遊びたい時は、擦り寄ってくるが、そうでない時は、全く知らんぷり。その勝手気ままさ、筋金が入っている。また、「何でそんなに学習能力がない?」。右利きのパフィーは、左を下に寝てる時は、いたずらされても右手でひっかくことが出来る。が、右を下に寝てると、右手を思うように出せない。そのため、こちらからされるがまま。右を下に誘導され、くすぐられると、もうどうにもならない。いつも同じパターンでやられながら、なかなか状況を改善しようとしない。あと、「皆が寝静まった夜、何をやってる?」、とか、、。聞いてみたい事が、山ほどある。猫と話が出来る人、羨ましい。

毎日、少ない時間だが、パフィーと遊びのが、日課になった。でも、これ、貴重な時間だ。

パソコンを枕に、熟睡するパフィー。



5月25日(土)「クラゲの話」

日本からの知人と、中華料理を食べたが、その前菜にクラゲ料理があった。クラゲは、好きでも嫌いでもないが、今回は、このクラゲに、ちょっとした思い入れがあった、、、。先日のセィシェルで、何度か海に入ったが、体がチクチクする。何か小針で刺されたような感じで、5分と海の中に入ってられなかった。現地の人間に聞くと、これ「クラゲ」の仕業のようで、この時期、セィシェルでも発生するようだ。しかも、昼間の、岸辺でも、沖合でもないあたりに、発生するとか。実際、早朝や、沖の方では、さほど、この刺される痛さを感じなかったので、その通リだろう。ところで、この前菜のクラゲ、今回は、セィシェルでの恨みもあったので、いつも以上に食べた。今までは、さほど美味いとも思わなかったが、マスタードに付けて食べるこのクラゲ料理、なかなかいける。クラゲに刺されて、今だに赤くなってる腕を目にしながら、十分にクラゲの味を堪能した、、。「江戸の敵を長崎」ではないが、セィシェルの恨み、香港で晴らすことが出来た。

ところで、西洋人は、セィシェルの海で、クラゲがいるにも関わらず、何も気にしないで、泳いでいた。彼らは、クラゲに刺されても、痛くないのだろうか。



5月24日(金)「成長」

「かわいい子には旅をさせよ」と言うが、旅によって、人は成長するようだ、、、。1週間の修学旅行で、海南島に行っていた息子が、朝の便で帰ってきた。小遣いは全部使い切ったが、家への土産はなし。誰に似たんだろう、と思っていたが、思わぬ所で、その成長を感じさせてくれた。この息子、夕方になって、海南で一緒だった友達と、外で飯を食べると、出かけて行った。何でも、海上世界のピザ料理店に、友達8人で集まり、今回の旅行の反省会をするとか。反省会はいい口実だと思うが、旅行に行った人間達が集まって飯を食べるらしい。11ー12歳の子供達が、「いっちょまえに」と思うが、反面頼もしくも思った。自分達が子供の時は、レストランどころか、喫茶店にもなかなか入ることができなかった。それを、子供だとばかり思っていたのが、いつの間にか、自分達で集まる場を作り、実際それを実践する、、。子供達は、こうして大きくなっていくのだろう。親のいないところでの1週間、子供達を限りなく成長させたようだ。

ところで、就寝を共にすると、個々の団結心も強くなるようだ。これも、いい経験になった事だろう。

息子が自分用に買ってきた、海南産の帽子。



5月23日(木)「ベストセラーの作られ方」

ダン・ブラウンと言うと、ベストセラー作「ダヴィンチコード」の原作者だ。そのブラウンの最新作「インフェルノ」が、全米で発売されるのが、この5月のようだ、、、。アブダビのショッピングモールをぶらついていると、比較的大きな書店があった。書店と言っても、その半分は、文具が置かれていて、本の数はさほど多くない。この、さほど多くない書籍群で、異常な程、高く積み上げられてる本がある。厚手のハードカバー本だが、ダン・ブラウンの最新作、「インフェルノ」だ。多分200冊ぐらいはあるだろう。その異常な多さに、驚いた。書籍の多くない所に、これだけ大量に同じ本を置いたら、否応なく目に付く。また買わないまでも、何だろうと見入る人も多いはず。ところで、この最新作、イスラム世界について書かれているのなら、その多さも理解できる。だが、これが、出版社側の都合でこれだったら、このインフェルノ、ベストセラーになるべくしてなる、という事だろう、、。何となく、ベストセラー本の作られ方が、見えたような気がした。

日本語版が出るのはいつ頃か知らないが、このインフェルノ、頭に入れておこう。

数多く並べられた、「インフェルノ」。



5月22日(水)「デザートが先」

先日、深センで財布を失くしたが、この時、世話になったレストランには、隙を見て出かけるようにしている。昨日も、ここに昼飯を食べに出かけた、、、。ドリンク、デザート付きのセットランチを頼んだが、店員が、「ドリンクとデザートを食事の前にするか後にするか」と聞いてきた。飲み物ならわかるが、デザートを食事の先、というのは面白いと、①デザートのアイスクリーム、②カレー、③アイスティーの順で、頼んでみた。ところで、このデザートが先で後ほどメインのランチ、案外いける。アイスで口の中が甘くなったところに、ちょっと辛めのカレー、この組み合わせ、思いの外よかった。この、デザートを先に食べるというのも、中国でないと経験できない事だろう。飲み物を食事の先か後、というマニュアルを、店員が間違えてデザートにもあてはめたのだと思うが、この「先にデザートのアイス、後ほどカレー」気に入った、、。意外なところに美味しい組み合わせがある。何とも、面白い。

この店には、財布を見つける際に世話になったが、面白い食べ方も教わった。また、借りをつくってしまった。



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