10月31日(木)「至るところで写真撮影」

落馬洲の入管で順番を待っていると、珍しい光景を目にした。出国審査を受ける中国人が、入管員を携帯で撮影した。二度ほど写してから、注意を受けて辞めたが、係員も、苦虫を噛み潰したような顔をしてた、、、。至るところで、携帯電話を使った撮影が行われている。勿論、入管内には、撮影禁止の張り紙がある。が、携帯で何気に写すと、なかなか見つけられない。先の中国人のように、手続中の係員を写すケースは珍しいが、順番待ちの人が、その混み具合を携帯で写すのは日常茶飯事だ。ところで、この手軽に撮影出来る携帯、いろんなところで、活躍している。美術館や博物館は言うに及ばす、演劇場やコンサートホールでも、撮影に勤しむ人が多い。美術館や博物館では、いくら撮影禁止の張り紙を出しても、次から次に、携帯撮影をする人が出てくる。演劇場やコンサートホールでも同じ。先日の、ミラノスカラ座では、次から次に写真撮影する人が出て、緊張感のない公演になってしまった、、。どこも、どのように携帯撮影を止めさせるか、頭が痛いだろう。

入管係員の撮影には、驚いた。世の中には、怖いもの知らずの人もいる。



10月30日(水)「行政の公平さ」

華南在住の知人が、初めてタイに行った。その印象を聞いたら、面白い答えが返ってきた、、、。この知人、中国には20年弱在住。「海外はどこも、この中国と同じような感じ」と思っていたらしい。ところが、タイでは、その予想が見事に裏切られたとか。タイの印象を、「ストレスや緊張感を持たずに歩ける街」と称した。「じゃあ、中国では、いつも緊張感を持って生活してるのですか?」と聞いたら、「そうだ」と。「どのような緊張感ですか?」には、「中国では、街でトラブルに遭遇した時、行政が、外国人を公平に扱ってくれるのか?」と言う心配がついてまわる。だが、タイでは、そう言った種の緊張感を、ほとんど感じなかったとか。どこも同じようなものと思っていたのが、根本から覆えさせられたようだ。ところで、この知人の、「行政の公平さ」という表現、面白い。知らず知らずのうちにプレッシャーを感じさせる、中国やロシアみたいな国もあれば、それとは対局にある、タイみたいな国もある、、。行政の公平さを切り口にするのも、面白い。

年間でタイを訪れる人の数は、1500万弱。これだけの人が訪れるのは、タイの心地よさも関係してるのだろう。



10月29日(火)「早過ぎるアポ」

この数日間に、2件のアポ日時の勘違いが発生した。この2件とも、11月後半、日本で会う予定。それを、今月後半との勘違いだ。「ところで、明日のアポの件だけど、、」みたいなメイルが届き、ちょっと焦ってしまった、、、。この勘違いアポで、幾つかの事がわかった。人は、あまりに先過ぎると、予定を入れない。イベント等だったらともかく、1、2ヶ月先の予定を入れるケースは、そうそう多くない。また、メイルも、じっくり読まない。例えば、11月24日と書かれていても、この日が先過ぎると、脳が勝手に10月24日と勘違いする。2件のアポとも、そんな感じだった。また、勘違いをしなくても、「ちょっと先なので、また日が近くなったら連絡して」と言うケースも多い。これらから思うのは、アポを入れる最適期間は、3週間以内。それ以上先になると、その時々の状況を予測出来ないからだろうか、途端にアポの意識が弱くなる、、。今後頻繁に人と会う事になる。正確なアポ取りが、必須になる。

現代社会に生きる我々、「予測不可能な激動の時代に生きてる」、と言う事だろう。



10月28日(月)「スカウト業」

プロ野球のスカウトというと、裏方に徹した地道な仕事だ、、、。今年のドラフト会議で目を引いたのは、広島。何と、チームの命運をかける抽選に、監督ではなく、担当スカウトが臨んだ。その九州担当スカウトの田村氏、球速153キロ、学生NO1の大瀬良投手を見事に引き当てた。何でも、この田村スカウト、「この5年間、(大瀬良投手を)自分が一番見続けてきた。絶対に当たると信じて臨んだ」と言うから、大したもの。引き当てた後は、目にうっすらと涙が浮かんでいた。大瀬良投手も、抽選壇上に登った田村スカウトを見て、引き当ててくれると思ったとか。ところで、この田村スカウトと大瀬良投手の関係をみて、スカウトには、もう一つ重要な仕事があると思った。選手の入団後の、父親代わり、庇護者としての役割だ。極度な競争社会で戦う選手にとっては、なかなか心を許せる人も見つからないはず。そうした中、入団前から交流のあるスカウトは、恰好の相談相手になりえる、、。もっともっと、スカウトに光をあててもいい。

田村スカウトの、力強いガッツポーズと実直な発言。何とも清々しい、気持ちのいいドラフト会議だった。



10月27日(日)「犬天国」

欧州から帰って来たが、大きくなった息子はクールなもの。その代わりに、猫のパフィーが、遊びたくて飛びかかってきた、、、。欧州は、犬天国だ。3つの街を回ったが、どこでも犬が市民権を得ている。最初に訪ねたチューリッヒ、犬を連れて散歩する人をよく見かける。犬好きな人が、多いようだ。次のウイーン。散歩もそうだが、電車の中にも、犬を連れた人が乗り込んでくる。メトロ内には、「犬を紐でつなぐように」と言った表示も見かける。カフェの中でも、寛ぐワンちゃんを見かけた。また、イタリアのミラノ。ここの人も、犬が好きだ。大聖堂近くのショッピングアーケードには、普通の乞食に混じって、犬を連れた乞食が、何人かいた。多分イタリア語で、「この恵まれない犬に、ご布施を」とでも書かれているのだろう。この犬を連れた乞食、案外成績がよさそうな感じだった。とこんな感じで、ヨーロッパは、人間と犬が同居する社会。皆、番犬やペットとしてではなく、仲間として付き合っているのだろう、、。パフイーも散歩に連れて行きたいなー。

ウイーンのカフェの中で、小牛ぐらいありそうな大型犬が、のんびり昼寝をしていた。怖がる人、いないのだろうか。

数匹の犬を連れて、散歩する人。



10月26日(土)「お釣りは領収書」

早朝のタクシーで、ホテルからミラノ中央駅まで移動した。メーターは10ユーロ弱。降り際に、運転手が領収書が必要かと言ってきたので、「YES」と答えた。そして、小雨の中、20ユーロ札を払い、荷物を取り出し、お釣りを受け取った、、、。のはずだったが、空港行きのシャトルバス内で確認すると、お釣りと思っていたのは、10ユーロと書かれた領収書。お釣りの10ユーロは、どこにも見当たらない。この領収書と10ユーロ札、ほぼ同じサイズだったので全く気が付かなかったが、あの運転手に、まんまとしてやられた事になる。「上手くやりやがったなー」という感じで、さほど腹も立たなかった。が、今後もこのような事が起こっては困ると、宿泊ホテルとこの運転手のタクシー会社(運転手の渡した領収書に書かれていた)に、事情説明のメイルを入れた。後ほど、詳細確認のメイルが届いたが、メイルを入れたのは「再発防止」のためで、「犯人探し」が目的ではない旨を伝え、ケースクローズにした、、。10ユーロ分は、たっぷり楽しませてもらった。

ここで教訓。お釣りは、受け取り後、その額を確認。その後、タクシーを降りる事。

ミラノのタクシー。



10月25日(金)ミラノ③「天井桟敷客の今」

ミラノスカラ座と言うと、イタリア・オペラ界の殿堂。まさに、世界屈指の歌劇場だ、、、。今回、このスカラ座の出し物は、先日のウイーンと同じ、ヴェルディの「ドン・カルロ」。数日の間に、2度同じ曲を聞くのもと思い、行き先をミラノから他に変えようとした。が、思い直した。ウイーンとスカラ座で同じ曲目を聞けるのは、滅多にない事。この2つの聴き比べのいい機会になる。また、その熱狂的な拍手と辛辣な野次で有名なスカラ座の天井桟敷の客。その口うるささがどの程度なのか、これを自分の目で確かめたくて、スカラ座に出かけた。で、結論から言うと、天井桟敷の人達は、言われるほど、はっきりした意思表示をする人達ではなかった。熱烈な拍手喝采でもなければ、口笛のブーイングでもない。スカラ座のヴェルディのオペラが、こんなに大人しく終わるとは、ちょっと拍子抜けだった。天井桟敷の口うるさい常連客も引退したのか、スカラ座側の懐柔策が成功したのか、、。いずれにしろ、世界屈指の劇場比較、楽しめた。

このドン・カルロ、同じ19時半開始で、ウイーンは22時半終了。一方のスカラ座は、23時45分終了。イタリアは、ホントにのんびりしている。

イタリア・オペラの殿堂、「ミラノスカラ座」。



10月24日(木)ミラノ②「当て馬」

ACミラノにインテルミラノ、ミラノはサッカーの街でもある、、、。息子へのサッカーグッズをと、大聖堂付近の土産物屋を探索した。ここの選手の名前入りTシャツ、微妙に料金が違う。一番よく見かけたACミランのカカ、25ユーロ前後で売られている。後、ユベントスのテベス、インテルの長友も多い。ミラノを訪ねたブラジル人やアルゼンチン人、それに日本人が買って帰るのだろう。それ以外に、バロテッリ、ピルロも目立つ。ところで、これらのTシャツの中に、極端に安く売られているのがある。バルセロナのメッシ、マドリッドのロナウド、イグアインらだ。これら、12ユーロ前後で売られている。カカや長友の半額以下だ。格上のメッシやロナウドの方が何故安い、と面白く思ったが、よく考えればこれも当然。ミラノを訪ねた人が、わざわざバルセロナやマドリッドの選手のTシャツは買わない。超一流選手の倍で売られているTシャツなら、それだけで高級に見える、、。と言う事で、メッシ、ロナウドらのTシャツは、当て馬として置かれているのだった。面白い。

丁度この時期、チャンピオンリーグACミラン戦のため、バルセロナの応援団の姿が目立った。バルセロナからミラノ、東京から福岡に移動する感覚だろうか。

ミラノの街で、イムノを歌うバルセロナの応援団。



10月23日(水)ミラノ①「声の大きな人達」

成田空港から都心までの距離で、タクシー代が高いのは納得行く。が、10キロ以内の距離で、タクシー代が50ユーロもすれば、「えっ」と思ってしまう、、、。今回、チューリッヒもウイーンも、事前の下調べをせず、タクシーで空港からホテルに移動した。すると、両方共高い。そのため、ミラノでは、空港から街中までの距離を調べてみた。すると、50キロとある。「これだと、一体いくらかかるかわからない」と、市内の中央駅まで、空港バスを利用した。この空港バス、10ユーロ。ところで、この空港バスに、中国人の1団が乗り込んできた。訛りのある中国語を喋る。ところで、彼らうるさい。バス内で、無料WIFIが使えるため、皆、WeChatか何かで、長距離会話を始めた。それも、でかい声で。(何故、あれだけ大きい声で喋る必要があるか、今度聞いてみたい。)隣に座ったイタリア人が、うんざりした顔で、彼らと仲間かと聞いてきたので、「それは違う」と、きっぱり否定したが、、。集団時の中国人の声の大きさ、イタリア人をもうんざりさせるようだ。

この空港バス、1番がミラノ、2番がBANCHINA(ボンツァ)行き。一瞬、BAN+CHINA(ボン+チャイナ)チャイナタウンかと思った。

「ボンツァ」行きのバスの表示。



10月22日(火)ウイーン③「貴族社交場」

ウイーン国立歌劇場の、今回の出し物は、ヴェルディのドン・カルロ。人気の作品のためか、なかなか席が取れなかったが、知人に無理を言い、何とか押さえてもらった、、、。この国立歌劇場の、今回座った席の辺りは、似た感じの客が多い。70代、60代後半の夫婦が大半。で、彼らは、顔馴染み。あちこちで、肩をたたいたり、手を上げての挨拶を交わしている。仲間、知り合いを探すために、キョロキョロする人も多い。この辺りの席、ほぼ彼らが独占している。このような極端な光景、メトロポリタンでもマリインスキーでも見られなかったので、このウイーン独特なものだろう。ここは、貴族と思われる人達の社交場だ。ところで、この年配の人達のやり取りを見ながら、フト思った。「何故、彼らの子供世代、3−40代の人の姿が少ないか」、と。彼らは、オペラハウスとは違った場所を、社交場所として使っているのか、それとも、多様化の進む時代に、貴族と呼ばれる特権階級の人達の数が少なくなったのか、、。値は張ったが、いいものを見させてもらった。

国立歌劇場の演奏会前のアナウンスは、ドイツ語、英語、そして日本語。ここのスポンサーに、レクサスがなってるからだろうか。

終了後に、スタンディングで拍手する人達。



次のページ »