最近読んだ本で、立て続けに同じ人物の事が書かれていた。世界的IT企業インフォシスの創業者、「ナラヤナ・ムルティ氏」だ。名前は聞いた事があったが、どんな人物かは、よく知らなかった、、、。そのムルティ氏、1981年、インドで仲間6人とインフォシスを創業。インドの経済改革期に、会社は急成長。今では、年間売上30億ドルを越える、超大手企業だ。ところで、興味を引くのは、そのムルティ氏の考え方。熱烈な社会主義者だったムルティ氏。ある時から、「富の創出がなければ、富の分配も出来ない」。「貧困を救えるのは、資本主義だけ」という考え方に変わる。インド初の従業員ストックオプションも、導入。1万人の社員に、富の分配を行った。が、自身は、億万長者になった今でも、極めて質素な生活を続けているらしい、、。「インドの貧しさを解消するには、機会に恵まれた人間が、必死で働くしかない」、ムルティ氏のこの言葉、重い。
ところで、このムルティ氏、質素なアパートに妻と二人暮し。豪邸に住み、600人の召使がいるリライアンス・グループ会長、アンバニ氏とは、えらく違う。同じインドの実業家でも、いろいろある。