ウイーン国立歌劇場の、今回の出し物は、ヴェルディのドン・カルロ。人気の作品のためか、なかなか席が取れなかったが、知人に無理を言い、何とか押さえてもらった、、、。この国立歌劇場の、今回座った席の辺りは、似た感じの客が多い。70代、60代後半の夫婦が大半。で、彼らは、顔馴染み。あちこちで、肩をたたいたり、手を上げての挨拶を交わしている。仲間、知り合いを探すために、キョロキョロする人も多い。この辺りの席、ほぼ彼らが独占している。このような極端な光景、メトロポリタンでもマリインスキーでも見られなかったので、このウイーン独特なものだろう。ここは、貴族と思われる人達の社交場だ。ところで、この年配の人達のやり取りを見ながら、フト思った。「何故、彼らの子供世代、3−40代の人の姿が少ないか」、と。彼らは、オペラハウスとは違った場所を、社交場所として使っているのか、それとも、多様化の進む時代に、貴族と呼ばれる特権階級の人達の数が少なくなったのか、、。値は張ったが、いいものを見させてもらった。
国立歌劇場の演奏会前のアナウンスは、ドイツ語、英語、そして日本語。ここのスポンサーに、レクサスがなってるからだろうか。
終了後に、スタンディングで拍手する人達。