ミラノスカラ座と言うと、イタリア・オペラ界の殿堂。まさに、世界屈指の歌劇場だ、、、。今回、このスカラ座の出し物は、先日のウイーンと同じ、ヴェルディの「ドン・カルロ」。数日の間に、2度同じ曲を聞くのもと思い、行き先をミラノから他に変えようとした。が、思い直した。ウイーンとスカラ座で同じ曲目を聞けるのは、滅多にない事。この2つの聴き比べのいい機会になる。また、その熱狂的な拍手と辛辣な野次で有名なスカラ座の天井桟敷の客。その口うるささがどの程度なのか、これを自分の目で確かめたくて、スカラ座に出かけた。で、結論から言うと、天井桟敷の人達は、言われるほど、はっきりした意思表示をする人達ではなかった。熱烈な拍手喝采でもなければ、口笛のブーイングでもない。スカラ座のヴェルディのオペラが、こんなに大人しく終わるとは、ちょっと拍子抜けだった。天井桟敷の口うるさい常連客も引退したのか、スカラ座側の懐柔策が成功したのか、、。いずれにしろ、世界屈指の劇場比較、楽しめた。
このドン・カルロ、同じ19時半開始で、ウイーンは22時半終了。一方のスカラ座は、23時45分終了。イタリアは、ホントにのんびりしている。
イタリア・オペラの殿堂、「ミラノスカラ座」。