先日、飯を食ったのは、東京の神楽坂。この街を訪ねるのは、それこそ20年ぶりぐらいだった、、、。小雨の中、飯田橋から神楽坂に向かった訳だが、飯田橋の駅前も変わってきた。学生時代に訪ねた時の面影はない。が、通りを越えての神楽坂は、相変わらずの昔ながらの感じ。古いお店が多い。先輩が、この神楽坂の脇に入った店に連れて行ってくれた。この店、古い味のあるたたずまいで、一見で飛び込むには、勇気の要る店。客席10席程度のこじんまりとした造り。カウンター越しに、給仕がサービスする。なかなか、味わい深い雰囲気。ところで、ここで80歳近いオーナーの女将さんが、三味線を披露した。客の中には、この三味線が聞きたくて、お店に来る人も多いようだ。が、女将さんが言うには、「贔屓な客が年を重ね、少なくなった。最近の若い子は、この手の古い店にはやってこない。リピーターが育たない」と嘆いていた。この店の雰囲気に三味線、人を惹きつけるには十分だと思うのだが、、。古くて良きものは、後々に伝えていきたいものだ。
その時々の気持ちで、三味線の音色も大きく変わるらしい。何とも味わい深い音色だった。