日曜の昼間、きれいな透き通る歌声が聞こえてきた。点けっぱなしにしてテレビから聞こえてくる歌声。きれいな声だが、何だか変な感じ。これ、のど自慢中継の中から聞こえてきた歌声。アフリカ系米国人が歌う、美空ひばりの名曲、「川の流れのように」だった、、、。以前から世話になってた先輩が、事ある毎に言っていた。「若い時はそうでもないが、日本人が年を重ねると、演歌になってくる」と。「若い時は、演歌のえの字も聞かなかったが、演歌が心に響くようになった」と。ところで、先ののど自慢の米国女性、素晴らしい声をしてるし、日本語も上手。だが、歌う曲が演歌でなく、他の曲なら、もっと上手に聞こえるのに、と思った。これ、何故だろうと考えてみると、オペラ歌手などのように、芸術としての美しさを表現すものと違って、演歌は飾ることなく人間の心情を歌い上げる、そういった類のものだから、先の米国女性の歌声に、どことなく違和感を感じたのだろう、、。米国人の歌う演歌を聞きながら、そんな事を思った。
日本の誇る演歌、もっともっと世界に発信してもいいのかもしれない。