自称「読書のソムリエ」の知人が薦めてきた本の一つが、要介護老人と無職の孫との息詰まる攻防戦を描いた作品。読み進めると、「じいちゃんなんか、早う死んだらよか」という表現が、何度も出てきた、、、。この本、87歳で健康体だが、施設にも入れず、家族や孫に迷惑をかけるじいさんと家族の葛藤を描いた作品。丁度、この本を読んでる最中に、父親の誕生日があった。お祝いの電話をかけると、ちょっと忘れっぽくなってるけど、体はいたって元気。食欲もあり、健康そのものとか。母親に手間暇をかけるような事もないようで、安心した。しかし、高齢化社会の日本で、当然問題としてでてきそうなのは、家庭内での介護。足腰の弱くなった老人の介護、ホント大変だろう。それを、一般家庭の中で行わなければならない、これも大変だと思う。人によっては、家族の面倒をみるために、仕事を辞めなくてはならなくなったりする、、。これから、益々高齢化が進む日本の社会、老人介護の問題、大きな社会問題になってくるのだろう。
ところで、この勧められた小説。読みながらの気持ちよさは感じなかったが、印象には残った。「勉強になった」と言う事だろう。