先日、自称ハルキスト(小説家村上春樹の熱烈なフアン)と飯を食べる機会があった、、、。「ノルウェイの森」や「1Q84」など、村上春樹の小説は結構読んでる。「面白さは感じるが、作者が意図したところはなかなかわからない」と、このハルキストに伝えたら、ちょっとムッとしながら、「村上春樹の作品は、病んだ心、悩んだ心を和らげてくれる。多分、心が病んでないから響かないのでしょう」と、棘のある返事。一応、「そんな事はないと思うけど」と答えておいた。が、「この心が病んでない」というのは、喜んでいいのか、悲しんでいいのか、どう理解すればいいのか、考えさせられる返事だった。いつも読んだ本の印象に残る箇所を折り曲げて置くのだが、ビジネス書など他の本と村上春樹の本では、その折り曲げる箇所がかなり違ってくる。ビジネス書などが、その内容に対して響くのに比べて、村上春樹の本は、その表現方法の面白さ(例えば、「わりに迷惑です」とか)に響く箇所が多い、、。いずれにしろ、ハルキストとの会話、十分楽しめた。
そろそろ、ノーベル賞の選考時期。村上春樹、ノーベル文学賞を受賞するのだろうか。