知人から強く勧められたのが、帳簿を通して世界史を見る趣旨の本。週末、この本を読んでみた、、、。ところで、この本、面白い。帳簿を駆使する会計士。歴史の裏側にいた彼らにスポットをあててる。この中に、「フランチェスコ・ダティーニ」という興味深い人物が登場する。14世後半に北イタリアで活躍したこの人物。持ち前の几帳面な性格から複式簿記を自在に扱い、商売をどんどん広げていく。豚1匹が3フロリン、女中が年10フロリンの時代に10万フロリンの富を一代で残した。しかし、巨万の富を稼ぎながらも、金儲けは悪徳という罪の意識に悩ませれ続けたという、、。「中世ヨーロッパでも、金儲けへの偏見強かったんだなー」。ダティーニ、どんな人生を歩んだ人だったのだろう。
フィリッポ・リッピの作品で、このダティーニの肖像画があるようだ。いつか、見てみたい。