「行街紙」という言葉、ご存知だろうか。正式名称「担保書」。香港に難民としてやってきた、主に東南アジア出身者への暫定的な香港居留許可証のことだ。ところで、最近、この「行街紙」所持者の身辺が慌しくなっている。話は、昨年の3月に遡るが、香港の高等法院は、「不法入境者でも「行街紙」を得ることで暫定的居留権を得ることができる」との裁定を下した。このため、その後の香港への難民流入は加速。対抗処置として、香港立法会は、昨年11月、入境条例の修正案を可決、不法入境者は「行街紙」を所持していても就労できないと改定。それを受けて、警察と入境事務処は、昨年11月の施行から今までで、延べ150人強の不法就労者及び雇用主を摘発してるようだ、、、、このことは、入境の知識に関してはこの人の右に出る者はないと思われる、H先生から教えてもらった。「行街紙」を持つ難民でも、就労を禁止されれば苦しい。また、違う難民先を探さなければならなくなるだろう。香港人の雇用を守るための政策だと思うが、香港の景気、そこまで悪いのだろうか?
不法入境を警察から摘発されれば犯罪者になるが、その手をかいくぐり、自力で役所に難民届けを出せば、「立派な難民」。暫定居留資格をもらえるし、暫定期間内の生活保護もあるようだ。その差は、絶大だ。香港への難民、香港上陸後も壮絶な戦いが待っている。