京セラ稲盛名誉会長の、日本航空CEO就任が決まった。稲盛会長の本は、何冊も読んだが、特に印象に残っているのは、その反省の心。どの本かは忘れたが、調子のいいことや、いばったことを言った後は、洗面所の鏡に向かって、「バカモンが」と自分を厳しく叱り付ける、、、このような内容のことが書かれていた。その謙虚で私心のなさが、カリスマ経営者として人を引き付ける所以なんだろう。「JALの従業員のため思って引き受けた、、、」は、本心だろう。77歳、しかも無給での激務への就任、心から拍手を送りたい。
長編小説「沈まぬ太陽」に描かれている御巣鷹山事件後の日本航空再建の内実は、結構えぐい。当時の内閣から経営立て直しを請われた外様会長は、労務問題と政府の後ろ盾を失い、退陣に追い込まれた、、、、。同じ過ちは、おこしてはならないと思う。