香港の新界地区では、軽鉄(LIGHT RAIL)というのが走っている。3両編成のときもあれば、1両の時もある、小さな電車だ。各々の駅も、駅員がいる訳ではない。乗車代も各自が勝手にオクトパスで処理する。多分、無銭乗車する人間もいると思う。たまに、この軽鉄を利用するが、結構揺れる。特に、天水ワイー天慈という駅の区間はそうだ。曲がりくねっているんだろう。そんなにスピードはでてないが、よく揺れるので、注意が必要だ。最近、この区間で、ある試みをしている。<時間にして2分、つり革につかまらないで、バランスをくずさないで立っていられるかどうか>。これが、結構難しい。でも足腰の鍛錬にはなる。乱暴な運転手と丁寧な運転手、その違いもわかるようになった。ちょっとした事だが、ささやかな楽しみになりつつある。
松本清張は、「東京駅の空白の4分間」で、長編数理小説「点と線」を書いた。でも、「揺れる電車」では、小説になりそうもないなーー。
写真は、「軽鉄」。