3月21日(金)「赤鉛筆」

先日、日本の国内線で移動中に、赤鉛筆を片手に、本を読み耽る人がいた。「そこまで一心に読ませるとは、どんな本だろう」と覗きこんでみると、「アンナ・カレーニナ」の中編だった、、、。ドストエフスキーは一通り読んだが、トルストイの作品で読んだのは、「イワンの馬鹿」、「イワンイリッチの死」ぐらいだろうか。迫力あるドストエフスキーに比べて、トルストイは難解のイメージが強く、ほとんど読んでない。が、席の近くで、一心に読み耽る人を見ると、「一度読んでみようかな」という気になった。ところで、この人、大学の研究者か何かだろうか。読みながら、赤鉛筆で書き込みをする。おそらく、自分の感じた事、思った事を書き込んでると思うが、すごい迫力。見ず知らずの人が、「アンナ・カレーニナを読んでみよう」という気にさせてくれた。また、赤鉛筆での書き込みも、なかなかいい。赤鉛筆というと、学校の先生の添削を思い浮かべるが、一心不乱に赤鉛筆で書き込む姿、訴えるものがあった、、。人は、どこで触発されるかわからない。

こうした事も何かの縁。近いうちに、「アンナ・カレーニナ」、読んでみよう。



3月20日(木)「楽章毎の拍手」

ちょっと前だが、香港文化センターに音楽を聞きに行った。出し物は、ブルックナーの9番。未完成ながら、1時間半に及ぶ大曲だ、、、。ところで、このブルックナーの前に、モーツアルトの交響曲の演奏があった。が、この演奏、各楽章が終わる毎に、1階席の一部の所から拍手が起こる。これが、1楽章、2楽章、3楽章の終了時に入る。ブタベストの交響楽団の演奏会だったので、在香港のハンガリー財界人やその家族が出かけてきたり、招待されたのだろう。1階の入場料の高い席のあたりから、この楽章毎の拍手は起こった。(誰かが注意したのだろうか。ブルックナーの曲では、演奏途中の拍手は起こらなかった)。ところで、この演奏中の拍手、どうなんだろう。モーツアルトが、曲を作るときに、拍手の時期までは言及してないはず。ということは、全曲が終わってから拍手するということは、聴衆が作り上げた慣習。こうした慣習に従うのがよしとされるが、各楽章毎の拍手、これもなかなか乙なものだった、、。演奏会にも、いろんな楽しみ方があっていい。

感謝の意をを伝えるのが、拍手。いろんな拍手があってもいいような気がする。



3月19日(水)「全面禁煙」

先日、北京に行った際、空港でタクシーの順番待ちをしてると、あちこちでタバコを吸う人がいる。ところで、この順番待ちの場所には、大きく禁煙(NO SMOKING)の表示がある。と言うことは、彼(彼女)らは、全くこの表示を無視して、タバコを吸ってた事になる、、、。長い飛行時間の後、一服したい気持ちはよく分かる。だが、これも、大きく禁煙の表示があれば、遠慮するのが普通だろう。だが、タバコ天国の中国では、違う。大きな禁煙表示の前で、平気でタバコを吹かす人がいる。それも、1人2人ではない。で、このタバコを吹かす人を、注意する人もいない。と言うことは、この光景、北京では日常的なんだろう。ところで、この3月1日から、中国の公共の場所で、禁煙になった。空港や駅構内、お店等も、禁煙場所が増えたはずだ。このような場所で、中国の愛煙家がタバコを控えるのだろうか。何と言っても、タバコ天国。挨拶代わりにタバコを上げたり、もらったりするお国柄、、。タバコの全面禁煙、うまくいくのだろうか。

まだまだ、中国での喫煙家の地位は高い。が、これも変わっていくのだろうか。



3月18日(火)「寄付について」

キャセイ・パシフィック航空に乗ると、ユネスコの寄付袋を渡される。それで、と言う訳ではないが、香港に戻る際は、少額だが、余った現地通貨を寄付するようにしている、、、。30年以上、寄付活動を続けている知人がいる。この知人、ユネスコから日本赤十字、あしなが育英会、その他至るところに寄付活動をしてるようだ。ただ、この知人ほど筋金が入ってくると、その要求も厳しくなる。例えば、◯◯に10万円寄付したとする。ところが、その慈善団体から、お礼の言葉だけ。知人より少ない額の人間が、賞状でももらっていると大変。この知人、そのへんのクレームを付けに行くようだ。「オレのほうが額が多いのに、何故賞状くれない」、と。この知人は、長年寄付を続けているが、相手側からの誠意のお返しも厳しくチェックしてるようだ、、。ところで、今回も少額の小銭を寄付した。が、これでユネスコから賞状をもらおうとは思わない。何故なら、額が少ないのもあるが、寄付自体自分のためでもある、と思っているから。寄付にも、いろいろある。

寄付にも、その意識で、相手のための寄付と自分のための寄付、があるのだろう。面白い。



3月17日(月)「玉子焼きで300年」

東京ー香港間の機内でラジオを聞いていたら、「ベートーヴェンの第8交響曲の初演が1814年」と言っていた。丁度、今から200年前だ、、、。先日の日本出張の際に、東京、王子の知人の事務所を訪ねた。王子の名物を尋ねたら、玉子焼きが有名らしい。「王子」で「玉子焼き」とは面白い、と帰り際に寄ってみた。ところで、この玉子焼き屋、想像以上のすごい店だった。小さなこじんまりとした、持ち帰りオンリーのお店だが、話を聞いて驚いた。何とこの店、300年以上続いているらしい。創業が江戸時代という事で、ホント驚いた。ベートーヴェンと言うと、かなり昔のイメージがあるが、それでも200年前。この、何の変哲もないように見える玉子焼き屋は、それよりも100年以上前の創業。その歴史にも驚くが、玉子焼きだけで、お店(会社)が300年以上も続く、これには驚いた、、。丁度この日は、王子に会計事務所を構える大先輩から、「1000年続く企業を育てる」との話を聞いただけ。世の中には、すごい話が多い。

1000年企業を育てるという先輩もすごいが、玉子焼きで300年もすごい事。世の中には、すごいものも多い。

IMG_8141

創業300年以上の、「玉子焼き屋」。



3月16日(日)「空港両替で気が付いた事」

何処の国でも、空港での両替、レートが悪い。観光客が、現地通貨が必要になる到着口に両替所があるのは、よく分かる。が、各々の空港の出発口にも、かなりの両替店がある。レートが悪いのに、一体誰が利用するのか、不思議に思っていた、、、。羽田空港や成田空港から香港に移動する場合、日本の空港のレートが、香港の空港のレートより悪い。これは、行き先がインドでも韓国でも同じだ。それなのに、日本の出発口で両替する人達、極度に心配症か、現地での会話を恐れているか、いずれにしろ少数の利用しかないと思っていた。ところで、今回、成田で手続きしてると、大勢の外国人が並んでいる。それを見て、出発口の銀行の両替は、主の対象が外国人。彼らは、日本しか使えない円を持っていても仕方がない。レートが悪くても、円から再両替をする。両替業務を行う空港の銀行にとって、儲けどころは再両替の外国人。外国に出かける日本人の両替などは、あれば儲けもの、この程度の考えなのだろう、、。外国人の列を見ながら、当たり前の事に気付いた。

人は、当たり前の事でも、目にしないと気付かなかったりするもの。いい勉強になった。



3月15日(土)「紛らわしい表現」

客先での話が終わった後、JR、京成線を乗り継いで、成田空港に向かった。京成線の急行を利用したが、成田空港到着前に東欧系と思われる人達に聞かれた。「成田の第2ターミナルは、何処で降りればいいか?」と、、、。成田空港には、第1と第2のターミナルが有る。利用する航空会社によって駐機場が違うので、注意が必要だ。ところで、京成線だが、終点前に「成田空港第2ビル」という駅があり、終点は「成田空港」になっている。これだと解りにくい。まず、第2ターミナル利用者が、成田空港第2ビルで降りていいか分からない。「ここは、単に成田空港第2というビルがあり、終点の成田空港で第1も第2も移動」、と考える人達がでてもおかしくない。実際、東欧の人達も、そのへんで迷っていた。彼らは、英語がネイテイブではないので、英語アナウンスを聞き逃すかもしれない。かといって、東欧系の人達用のアナウンスもない、、。単純に、成田空港第2ターミナル駅、第1ターミナル駅にすればいいと思うのだが、どんなもんだろう。

観光客が増えれば増えるほど、紛らわしい表現だと問題が起こると思うのだが。



3月14日(金)「出版ブーム」

この2ヶ月内で、2人の先輩が、ビジネス書を出した。二人共、PHP新書、幻冬舎と言う、名の知れた会社からの出版だ、、、。今回、この二人と会ったが、この二人の置かれた状況は、かなり違う。一人は、先日、大手保険会社を退職。その後、アセアンへの進出コンサルを始めた。が、その恵まれた人脈を元に、ビジネス書の出版から電子版新聞記事の連載、日本各地でのビジネスセミナーの開催と、目の回るような忙しさとか。だが、「自分はまだまだ一年生。目一杯動かないと」、と言っていた。一方、もう一人は、今年が会社設立30周年目。攻めにつぐ攻めで、業績を伸ばし続けてる人だが、壮大な目標を掲げ、アクセル全開の毎日とか。今回も、関係先から頼まれての出版のようだ。先の先輩のように、「自分の名前を売る」意味合いではないようだが、「出版した本があれば多少の信用になる」、この程度の感覚のようだ、、。と二人の先輩とも商業出版だが、印税収入を考えてのそれではない。自己ブランドを上げるための出版、これからもブームになるのだろう。

置かれた状況は違っても、著作本を一つの武器にする、この二人の先輩の戦略、よく似てる。



3月13日(木)「茶店の中の女子高生」

顧客との打ち合わせ時間の調整で、スタバに入った。すると、明らかに女子高校生と思われるグループが談笑している。朝の9時半過ぎは、学校にいないといけない時間帯。「何だろう」、と思った、、、。この一団、声も大きい。人数が多いのでそうなるのかなと思うが、聞く気はなくても、自然と話し声が聞こえてくる。先生の話題から、共通の友達の話。それからテスト内容。そして、彼氏の話題へと移っていく。ところで、この一団、皆制服を来ている。恰好も普通。勉強が好きそうではないが、不良でもなく、どこにでもいそうな普通の生徒達。この子たちが、朝の早い時間帯から、何の違和感もなく喫茶店に溶け込んでいる姿に驚いた。田舎では、高校生だと、茶店に入るのも勇気がいったものだ。落ち着かない中、コーヒーを飲んでいた事を思い出す。翻って、今の高校生、特に都会の子たちは、何の違和感もなく茶店に入り、談笑する。ホントに、堂々としたものだ、、。時代が変わって来ていること、痛感した。

女子高生に限らず、朝の茶店は面白い。今度、ゆっくり入ってみよう。



3月12日(水)「何を優先?」

ちょっと前だが、ラーメン店を経営する知人が、「アルバイトが集まらない」とか、「彼らが、急に休んだりする」と嘆いていた事がある、、、。小腹が減ったので、中華そばを食べに出かけた。このそば屋、深夜にもかかわらず混み合っている。繁華街にあるのと、他の店が閉まっているので、この状況なんだろう。ところで、このそば屋、1人の人間が、忙しく立ち回っている。水出し、注文取り、食事を届ける、片付け、会計と、全てをこなしている。多分、アルバイトか誰かが、休んだか、早退したか、したのだろう。忙しく立ち回っている。で、よく見ると、注文取りと食事出し、会計を優先。水出し、後片付けが疎かになっている。1人何役もこなさなければいけないので、それも当然だろう。が、この忙しく動き回る人を見ながら、「食事の片付けを優先すると、もっとうまく回るのに」と思った。直接売上には通じない後片付けだが、これを先に徹底する事によって、すべてが上手く循環すると思うのだが、、。どんなもんだろうー。

夜中のそば屋も、いい勉強になる。



« 前のページ次のページ »