チュニスから北に20キロ程度。観光都市のカルタゴを抜けた所に、「シティ・ブ・サイド」と言われる美しい街がある。ここの建物は、全て白に真っ青なブルー。青い空に、真っ青な地中海。それに白壁に溶け合ったチュニジアンブルーのドアや窓枠。ここは、チュニジアで最も美しいと言われる街のようだ、、、。ところで、この「シティ・ブ・サイド」。1900年代始めに、この街の豪邸に住んでいたルドルフ男爵という英国人銀行家、彼に敬意を評して、彼の好んだ青と白以外の建物の建設を禁止したようだ(例外はモスク)。景観保護のための政令のようだが、個人の好みのため、建物の色が決められたのは、世界広しといえども、ここぐらいだろう。その当時の、ルドルフ男爵の政治的な力の強さを伺わせるが、今となっては、この男爵の半ば強引な政策で、街は得も言われぬ美しい街に仕上がり、ヨーロッパから有名作家や芸術家が好んでこの街を訪ねるようになったようだ、、。空、海、建物、3つのブルーが溶け合ったこの街の美しさ、溜息が出るばかりだ。
ここのブルーを、「チュニジアン・ブルー」と言うようだ。今後のチュニジア観光の目玉になるのだろう。