カナダがEUとのFTA(自由貿易協定)に署名したのが10月の末。次期大統領が、トランプ氏に決まる前だった。このカナダのEUとのFTA署名、トランプ氏が大統領になった場合のNAFTA(北米自由貿易協定)からの米国の離脱、この可能性も考えての署名だったのだろう、、、。次期大統領のトランプ氏が、TPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱を明言した。これは、中国への対抗策としてTPPをを考えていた参加各国にとっては痛手。日本政府も、その事後処理は頭の痛い問題だろう。TPPも、米国参加と不参加では、その重みがだいぶ違ってくる。また、今回トランプ氏は言及しなかったが、選挙期間中盛んに煽ったNAFTAからの離脱。この話も、そのうち出てくるだろう。複数国が参加しての経済連携ではなく、カナダとEUのような2国間での貿易協定。今後はこうした形が主流になってくるのだろう、、。こうして見ると、「何でこの時期に」と思ったカナダとEUの2国間経済協定、タイムリーな協定締結だったようだ。
トランプ氏の影響力が益々増してくる世界経済。荒れそうだ。