香港人は、正月の期間、靴を買わない。これは、靴を買うという発音と、儲からないという発音が似ているためとか。そのため、旧正後の靴屋の商売は、さっぱりらしい、、、。知人が、広州の高級住宅地に、日本陶器の店を出した。有田焼を始め、日本製のいい陶器(主に、お茶やコーヒカップ)が綺麗に陳列されている。ところで、このお店、物珍しいのか、中国人がよく入ってくる。場所柄、リッチな中国人達だと思うが、注意深く見ていくが、なかなか購入に繋がらない。そこで、知人に、贈答品として売り込んではどうか、と話してみた。すると、この知人、中国ではそれは難しい、と言う。何でも、「カップ」の発音と、「悲劇」の発音が、同じ「ベイツ」で似ているようだ。そのためか、中国では、カップ類の贈答はご法度、との話だった。香港で靴が売れないのは、旧正後の暫くの間だが、中国では年がら年中、贈答用としてカップが売れない、これは辛い、、。が、この縁起の悪さを、逆手に取る方法もありそうだが。
中国人は、言葉の語呂合わせを気にする。それだけ、言葉を大事にしてるのだろう。